ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物を紹介!

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北海道と本州の間に見えない線が存在しているのを知ってますか?

津軽海峡で南北に分かれているところをブラキストン線といいまして、このブラキストン線で不思議なくらい生態系が変わります。

それを北へつまり北海道に行くとそこには北海道にしかいないまん丸な可愛い動物たちがいます。

北海道はでっかいどうと言う人もいますが、大袈裟に言えばヨーロッパの一つの国くらいの面積はありまして、例えば、オーストリアくらいでしょうか。

北海道に来てこの広い自然に触れた人だったらわかると思いますが、日本でありながら日本じゃないようなそんな雰囲気はおそらくは動物たちのせいかもしれませんね。

では、そんなブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物たちを紹介していきます。

 

ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物を紹介!

ブラキストン線 北海道

本州にいて北海道に無いものは

  • カモシカ
  • ゴキブリ(最近は本州からの荷物にくっついてマンションとか地下街にいたりするようですが)
  • カブトムシ  etc.

北海道特有の生き物はこちら。

  • ツキノワグマ → ヒグマ
  • 鹿 → エゾシカ
  • リス → エゾリス
  • ホンドキツネ → キタキツネ
  • モモンガ → エゾモモンガ

ブラキストン線とは北海道と本州の間の津軽海峡を通る動物相の分布境界線のことです。

名前の由来は幕末から明治初頭にかけて日本に滞在したイギリスの軍人であり、動物学者のトーマス・ブレーキストンからきてます。

彼は友人と函館で貿易商もしていて、その傍ら動物学者として野鳥を研究していました。

その時に、この津軽海峡に動物分布の境界線があり、北海道と本州で生息している動植物が違っていることに気づき、このことを1880年に発表しました。

この津軽海峡ですが実はとても深い海で氷河期になっても本州と陸続きにはならず、そのせいで動物の移動がありませんでした。

そういえば、子供のころ、北海道開拓記念館だったと思うけど1階にマンモスの模型がありましたが樺太からの陸続きで北海道にも生息していたということです。

本州で見つかった象の化石はマンモスじゃなくてナウマンゾウでしたね。

 

ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物はエゾリス!

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エゾリスの特徴は何といっても耳です。

うさぎのようにピンと立ってます。

因みに冒頭の画像はシマリスの赤ちゃんで、大人になるにつれてあの特徴的なピンとした耳になります。

雑食性で、ドングリやクルミはもちろんのこと、樹木の花や芽、果実、樹液、昆虫などをたべます。

秋には冬に備えてドングリなどを貯蔵するのはシマリスと同じなのですが、違いは雪が50~60cm積もっても掘る能力があり冬眠しないということです。

冬眠せず、しかも50~60cmの雪を掘る能力があるエゾリスは実に燃費の良い身体だということですね。

エゾリスよりずっと大きい人間でも50cmも積もってる雪を掘ったりとか、雪かきするのって大変なんです。

その能力だけみてもエゾリスは小さくても凄いんだと思います。

 

エゾリスは北海道のどこで見れる?

身近に出会える場所は山以外では神社でしょうか。

神社の周りには林があるので私はそんな場所でよく見かけます。

体長20~25cmほどでシマリスの2倍くらいあり、車を運転していて道路を横切っているのを見たときなどはその意外な大きさにびっくりさせられます。

そして私がよく見かける場所はここです。

大木をちょこまかと駆け上がっていく姿がとても可愛いです。

 

ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物はエゾシマリス!

北海道で野生のシマリスを見かけたらそれはエゾシマリスです。

日本には野生のリスといえば基本的にエゾリス、シマリス、エゾシマリスなんです。

本州のシマリスとエゾシマリスにはそんなに大きな違いはありませんが、実は絶滅危惧種なので、つかまえてペットにしようと考えないでくださいね。

因みにペットのシマリスはチョウセンシマリスが主です。

エゾリスとは違って大きさは12~15cmで重さもミカンくらいしかありませんので、目が悪い私としては野生のエゾシマリスに出会ったことはありません。

秋には冬に向けてドングリなどを貯蔵して冬眠の準備をします。

 

エゾシマリスは北海道のどこで見れる?

エゾシマリスの生息地ですが、北海道全域です。

エゾリスと同じように神社など林のあるところにいます。

私は野生のエゾシマリスは見たことがありませんが、絶滅危惧種なのでもし見かけたらとてもラッキーですね。

札幌中心部である大通りからずっと西に4kmほど行ったところに円山公園があります。

そこの八十八ケ所大師堂のあたりで見たという人がいるそうです。

 

ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物はエゾモモンガ!

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目がまんまるでクリクリしていてとても愛くるしいエゾモモンガです。

小さいので巣は天然の樹洞であったりキツツキ類の古巣を巣穴として利用してます。

小さくてエゾリスみたいなんですが、冬眠はせずに餌を食べるために巣穴から外に出てくるそうです。

それは北海道の冬に何度もある猛吹雪であっても必要とあれば餌を食べに外に出てきます。

その巣穴ですが、通常は保温効果を高めるという目的で1つの巣穴に2~5匹のエゾモモンガが体を寄せ合っています。

多いときは、おしくらまんじゅうのように10匹になるときもあるそうです。

どうしてそんな数になるのかというと無駄な争いを嫌うからなんです。

もしも自分の家族以外のエゾモモンガが巣穴に入ってきても、それが冬なら拒まずに一緒に片寄せあって厳しい冬を乗り切るという素晴らしい習性があります。

外国では一見可愛いけど実は凶暴という動物がたくさんいる中、本当にエゾモモンガは平和的ですね。

 

ブラキストン線 北海道 動物

そして、この平和的な動物であるエゾモモンガですが、JR北海道のマスコットキャラクターにもなっていてkitaca(プリペイドICカード)にもなっています。

これ、恥ずかしながら、もう10年以上このカードにお世話になっておりまして、けっこうボロボロです。

 

フクロモモンガ

ところで、これはよくペットとして飼われているモモンガと言えば、フクロモモンガです。

たしかにフクロモモンガも目がくりくりで可愛いんです。

でもフクロモモンガとエゾモモンガを比べると圧倒的にエゾモモンガの可愛さに軍配があがるでしょう。

 

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ムササビ

ところで余談ですが、ムササビとモモンガの違いは知ってますか?

これがムササビで、一番わかりやすい違いは大きさでよく言われる例えは、ムササビはグライダーのように滑空してくる姿が座布団で、モモンガはハンカチと言われています。

平安時代ではムササビとモモンガの区別がなく、江戸時代になってからモモングァ(漢字の当て字は『摸摸具和』)と呼ばれるようになりました。

ムササビとモモンガに区別がなかったと言いますが、よく見たらこんなに外見が違うんです。

 

エゾモモンガは北海道のどこで見れる?

基本的に北海道全域にいますが、北海道であってもなぜか島にはいないそうです。

一生のほとんどを樹上で過ごすので、巣穴として過ごすことがことができる林があることが条件です。

札幌や札幌近郊の例でいえば、円山公園や森林公園で目撃されているそうです。

但し、森林公園はとても広く、以前、高校の部活動でランニングコースとしてつかわれていましたが、足の遅い生徒がはぐれてしまい迷子になってしまったほどですので、注意してください。

 

ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物はシマフクロウ!

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かわいいというのとはちょっと違うかもしれないけど、厳しい寒さの冬の北海道では体温を逃がさないため主に鳥類は羽を膨らませてまん丸になる傾向で、このシマフクロウもまん丸になっていてかわいいですね。

因みにフクロウの亜種にはエゾフクロウがいます。

本州のフクロウより白いのが特徴で、これはこれでとてもかわいいですが、それ以外これといった特徴があまりないので、ここでは日本では北海道にしかいないシマフクロウについて書きます。

北海道でフクロウと言えば何といってもシマフクロウで、アイヌ語でコタンコロカムイと言います。

村を守る神です。

アイヌ語でいうカムイ(神)はいろいろな宗教でいう神とは違って、人間に対して強い影響力を及ぼすものに○○カムイと言います。

アイヌ人にとってのシマフクロウは森などの自然の象徴なのでしょう。

そして! サッカーJリーグ、北海道コンサドーレ札幌のマスコットキャラクターは、シマフクロウのドーレくんです。

アイヌ人の村の守り神であり、北海道コンサドーレ札幌マスコットキャラクター!

まさに北海道を代表する鳥です。

 

シマフクロウは北海道のどこで見れる?

友人の話ですが、朝、出勤しようと玄関を出て門を見るとその門の上にシマフクロウが乗っかっていたそうです。

「あれ? お母さんたら、なんで門の上にこんな鳥の置物が乗っけたの?」

でも近づいてよく見たら目を瞑った本物のシマフクロウだったそうです。

友人の自宅は地下鉄真駒内駅から割と近いので、直線距離500m東の紅櫻公園がある山から飛んできたのでしょうか(笑)

 

ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物はシマエナガ!

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シマエナガは写真集が出てから人気が出て最近知っている人も多くいることでしょう。

柄長鳥は本州にもいるが、シマエナガは北方系亜種で北海道に生息し、ウパシチリ と言い意味は「雪の鳥」です。

いまや雪の妖精とも言われていて大人気のシマエナガですがこの姿は冬の姿なんです。

ブラキストン線 北海道 動物

これは幼鳥のシマエナガですが、成鳥も夏はこんな風に真っ白ではなく、それなりに色が付いてほっそりします。

あのまん丸の外見は冬の寒さに耐えるため羽を膨らませているわけで、それで夏はほっそりしています。

夏のシマエナガはパッと見て尾が長いスズメというところでしょうか。

そもそもがスズメ目エナガ科エナガ属ですから。

ただし、鳴き声はちゅんちゅんではなく、ジュリッとかジュルリッという風に聞こえます。

真っ正面から見た冬のシマエナガは白くてまん丸で本当にかわいいんですが、その姿は冬限定です。

なので、シマエナガちゃんを目的に北海道に来るのでしたら、冬ですよ!

 

シマエナガは北海道のどこで見れる?

旭川にある旭山公園でよく見ることができます。

余談ですが、その公園がある山の裏側には旭山動物園があります。

駐車場もあり、自然豊かなわりに道が舗装されていて行きやすい場所です。

 

ブラキストン線で分かれる北海道にしかいない可愛い動物を紹介!まとめ

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かつて氷河期では海が深すぎてブラキストン線で分かれる津軽海峡を渡って来れなかった動物たち。

北海道の野生動物は樺太と陸続きとなったためシベリアの方から来た動物たちが定着したので、本州の野生動物よりは大きいです。

ヒグマももちろん大きいですし、田舎道を車で走っている時、エゾ鹿が道路をジャンプして横切られるということもたまにあってびっくりさせられます。

キタキツネのようにものすごく人懐っこい野生動物もいますが、生態系を崩さないようにどの動物にも決して食べ物を与えないでほしいところです。

キタキツネの子供に関しては以前、Twitterで捨て犬を保護しましたというのがのっていて写真をみたらキタキツネの子供だったのをおもいだします(笑)

めちゃめちゃかわいいのですが、キタキツネはエキノコックスという病気を持っていますので絶対に触らない、近寄らない、近づけない、エサあげないが鉄則です。

約200万人の人口がある札幌でも神社など樹々がある場所では運が良ければ北海道にしかいない可愛い動物に会えますが、生態系を壊さないよう遠くから見守りましょう。

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