北海道ヒグマoso18名前の由来や意味を紹介します!
北海道はご存知のとおり、広くて自然が豊かな大地です。
憧れを抱く人もいることでしょう。
でも、自然豊かであるがゆえに、野生動物とうまく共存していく必要があります。
ここ数年、いろいろな理由により、ヒグマが人間のテリトリー内に入ってくるケースが多くなっています。
oso18も人間のテリトリー内に入ってきたヒグマで、コードネームをつけられてしまいました。
近年、酪農家を悩ます北海道ヒグマoso18名前の由来や意味を紹介します!
北海道ヒグマoso18名前の由来は?
さて、ヒグマに名前がついていることが意外だと感じている方もいると思います。
ここで紹介するヒグマはコードネーム oso18と言い、オソジュウハチと読みます。
野生のヒグマには当然ですが名前はありません。
名前が付けられているのはなぜか?
それはわかりやすく言うと、指名手配犯だからです。
今日見た怖い夢。
自分もライブを観た事がある若いバンドマン2名がバイクで2ケツ。真夜中を猛スピードでOSO18から逃げて、核シェルターみたいな厳重な施設に逃げ込む内容でした🤣
ちなみに夢の中のOSO18は大型バイクの最高速に肉薄するスピードでした🥶 pic.twitter.com/Q8yxTuS3jC— YUICHI-LAW (@red_maki_yuem) September 21, 2022
実はこのoso18というヒグマはたった一度だけしか監視カメラに写ってません。
それが上の画像なんですが、とても大きいオスのヒグマです。
oso18の由来ですが、一番最初に出た被害が2019年7月でその場所というのが標茶町オソツベツです。
ヒグマに名前が付けられる時は、最初に被害が出た場所の地名を参考につけるようです。
なので、オソツベツを呼びやすいように略してoso(オソ)としたようです。
そして今回、このヒグマに関しては前足の足跡が残されており、その足跡の幅が18cmもあったことからoso18と呼ぶことにしました。
北海道ヒグマoso18の特徴や被害
oso18はとても警戒心が強く、捕獲どころかその姿もたった一度監視カメラに映っただけです。
あまりはっきりとは映ってないのは夜間だからで、ほとんどの場合、夜中になってから乳牛を襲います。
推定年齢が10歳くらいだろうといわれていますが、歳をとっているヒグマほど警戒心がしっかりとしていて夜行性です。
最初の犠牲になったのは生後10か月の若い牛で、あばら骨が突き破り、腹部から内臓を食べられて血も一滴も残ってなかったといいます。
血が一滴も残っていないってミステリーと思われるかもですが、血というのはもの凄く重要な栄養素なので食べ散らかすことはあまりないと思います。
そもそもヒグマは雑食性の動物なので、ドングリなどの植物性蛋白質の方が効率よく身体につきやすいのです。
その点、oso18は牛は動物性蛋白質だということで身体に栄養がつきづらいので、栄養価の高いところを食べています。
そんなわけで、2019~2022年までの4年間で65頭の牛を襲い、そしてその内、26頭食べていました。
つまりは成功率は実は半分以下ですね。
これはある意味仕方ないことで、普通オスのヒグマの体重は300㎏に対して牛の体重は2倍の600~700㎏だからですね。
さて、これはoso18だけでなくヒグマの特徴は以下の通り。
- 日本の熊の中で一番身体が大きいのに足が速い
- 臭覚に優れていて警察犬より鼻が利く
- 霊長類ほどではないが犬より知能が高い
- 他の熊から技術を学ぶ
- 歳をとればとるほど待ち伏せしたり、罠を回避できたりする
ということで、大人のヒグマが人間のテリトリーで暴挙に出ると本当に厄介なことになります。
北海道ヒグマoso18以外の名前のヒグマは?
飼い犬3匹襲った羅臼町のクマ 過去に犬を食べたクマと”DNA一致”…8歳以上 150キロ超のオスかhttps://t.co/kzChJWij5Y
先月、羅臼町の市街地で、#ヒグマ が飼い犬を次々と襲い、1匹が死に2匹がケガをする事件が発生したが、どうやら過去に「犬の肉」の味を覚えていた個体が襲撃したようだな! pic.twitter.com/RcLFlgSXOa
— Stamen Gundam@セカンド (@Stamen_2) July 1, 2021
さて、因みになんですがoso18のように名前が付けられているヒグマは他にいるのか?
2022年7月に駆除された「漆黒のRT(ルシャ太郎)」という黒い毛並みのヒグマがいました。
知床半島に位置する羅臼町で2018年から民家の外で飼っている飼い犬8匹を殺傷し続けたオスのヒグマでした。
このヒグマが最初に目撃されたのが隣町の斜里町のルシャ地区でしたので、それに因んでルシャ太郎で略してコードネーム「RT」と呼ばれていました。
ひぐまにとって比較的、餌が豊富な知床にいてわざわざ鎖でつながれている飼い犬を襲ったRT。
RTが子熊だった2012年にRTの母熊が駆除されてしまいました。
それを恨みに思ってか、大人になってから人間が可愛がっている犬を殺すことで人間に復讐していたようです。
これも犬より知能が高いヒグマの行動です。
このRTはoso18よりもずっと小柄で約200kgだったのですが、ヒグマハンターに駆除されるまで4年かかっています。
北海道ヒグマoso18名前の意味は?
サケが戻ってきてる。俺も北海道に行きたい
※ヒグマの撮影時は、クマ達と自分の安全を守る為、充分な距離を取り、危険な位置関係にならないよう配慮し、更にクソデカ望遠レンズを使用した上で、撮った写真も鬼のクロップをしています。ヒグマの撮影は非常に危険です。絶対に真似をしないで下さい。 pic.twitter.com/jEhw89Fvky
— ゆせふ (@clavicle_broken) September 12, 2022
oso18という名前のこの「18」の意味をもう少し掘り下げてみます。
前足の幅というのはヒグマの体長を推測するのにとても重要です。
どのように計算するかというと…
18(前足の幅)✖6=108
更にこれに100を足します。
ということでoso18の体長は、208cmとなります。
因みに体長というのは立ち上がった大きさだと勘違いしている人が多いですが、これは違います。
ヒグマの体長とは、鼻先~頭頂~背中~尾の付け根までの長さのことです。
ということは、oso18の場合、立ち上がると後ろ足の長さがプラスされて270~280cmと予測されます。
実際のところoso18は大きいですが、ヒグマとしては巨大というほどではなくて、前足の幅20cm近い足跡も発見されています。
前足の幅でヒグマの大体の大きさがわかるのですが、15cmよりも大きいサイズが大人のオスで、15cmよりも小さいサイズがメスか若いオスと推測されます。
まとめ
知床の人、ヒグマのこと全然気にしてなくて草#ヒグマを叱る男 pic.twitter.com/gmoKk28p6S
— くるくる🎐 (@cruqru) January 12, 2019
ということで、北海道ヒグマoso18名前の由来や意味を紹介しました!
なんとなくでも気づいた方もいるのでしょうけど、名前が付けられているヒグマは賢くなった大人のヒグマにつけられています。
近年、札幌の街に降りてくるヒグマは比較的若いヒグマなので駆除されやすいのですが、oso18のように名前があるヒグマの駆除は本当に大変で何年もかかります。
理由はいろいろありますが、大人ヒグマを捕えるためには人間を捕まえるような勢いで行動しなければなりません。
生活拠点はどこか、どんな生い立ちなのか、どんな性格なのか等、ヒグマに関しては、一頭一頭違うわけです。
北海道ヒグマoso18名前の由来や意味を紹介してきました。
また、いつか機会がありましたら、ヒグマに関してのいろいろとお知らせしたいものです。